PROJECT STORY 002
新端末およびネットワークの
構築プロジェクト
プロジェクトについて
本プロジェクトでは、かんぽ生命社員が業務で使用するパソコン約2万台弱について、新しい端末に切り替え、安全なネットワーク環境を整備しました。
こちらのプロジェクトでは、まず古い端末から新しい端末への大規模な切り替えを行いました。同時にインターネット接続によるオープン化を実現し、業務を行う場所の制限をなくしたことで、テレワークも可能となり、より柔軟な働き方を実現しました。
また、ゼロトラストという考え方に基づいたセキュリティ技術を導入し、SASE(サシー), EDR(イーディーアール), SIEM(シーム)などのサイバーセキュリティ対策技術を活用することで、インターネット上に安全なネットワークを構築し、端末とシステムのセキュリティ強化を実施しました。
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ゼロトラスト:ネットワークを社内外で区別せず、すべてのアクセスを信頼しないことを前提に対策を講じるというセキュリティの考え方
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SASE:ネットワーク機能とセキュリティ機能をクラウド上でまとめて提供するセキュリティ技術
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EDR:パソコンやサーバーを監視し、サイバー攻撃の兆候を検知、調査、対応するセキュリティ技術
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SIEM:ネットワーク上で発生するログを収集し、監視・分析・検知するセキュリティ技術
プロジェクトメンバー
プロジェクトの流れ
プロジェクトメンバー対談
CHAPTER 001
全国の業務を支える、新しい端末・ネットワーク環境へ
N.R:
今回のプロジェクトは、かんぽ生命や郵便局で働く方々が業務で利用する端末を新しくするタイミングに合わせて、ネットワーク環境も含めて整備する取り組みでした。全国の業務に関わるものなので、単に端末を入れ替えるだけではなく、日々の仕事を止めずに新しい環境へ移行していくことが求められました。
K.H:
これまでは、業務によっては出社しなければ利用できない環境もありました。今回の更改では、自宅や会社など、場所を問わず同じ端末で業務ができるようにすることを目指しました。働き方の幅を広げるうえでも、重要なプロジェクトだったと思います。
Y.Y:
端末側では、業務で使うアプリケーションやシステムを新しい端末でも問題なく使えるようにする必要がありました。ユーザーからすると、端末が変わっても業務が止まらないことが大前提です。そこを意識しながら、要件整理やソフトウェア導入の支援を進めました。新しい端末になったことで使い勝手が悪くなった、ということがないように、ユーザーの目線は常に意識していました。
I.T:
私は主に上流工程を担当しました。新端末にどのような機能や設定が必要なのかを整理し、関係部署と調整しながらリリースまで進めていく役割です。端末だけでなく、ネットワークやクラウドなど複数の領域が関わるため、全体を見ながら進めることを意識していました。
N.R:
各領域が連携しながら進める必要があったので、影響範囲の大きさは常に意識していましたね。端末、ネットワーク、クラウドなどが関わる分、どこか一つの変更が別の領域に影響することもあります。その意味でも、自分たちの担当範囲だけでなく、全体を見ながら進めることが大切でした。
CHAPTER 002
複数領域が連携する、大規模プロジェクトのリアル
K.H:
プロジェクトに参加すると決まったときは、大規模で重要な案件に関われる期待がある一方で、自分がどこまで貢献できるのかという不安もありました。特にネットワークチームとして新しいセキュリティの仕組みに関わるため、まずは考え方を理解することからのスタートでした。知らない言葉や仕組みも多く、最初は一つひとつ調べながら追いついていく感覚でしたね。
N.R:
今回は初めて触れる領域も多かったですよね。既存の仕組みであれば社内に詳しい人がいる場合もありますが、今回はパートナー会社にも確認しながら一つずつ理解を深めていく必要がありました。新しい技術や考え方を取り入れるプロジェクトだからこそ、関係者と認識をそろえることが大切だったと思います。
K.H:
不安はありましたが、わからないことをそのままにしないように、自分で調べたり、周囲に確認したりしながら進めようと思いました。任された領域に対して自分で考えて動く必要があったので、プロジェクトの一員として関わっている実感も大きかったです。
Y.Y:
その「自分の担当領域を持つ」という感覚は、端末領域でもありました。端末側では、ユーザー部門が使っているアプリケーションやシステムを確認し、新端末で問題なく利用できるようにする必要があったのですが、一つのアプリケーションが使えないだけでも現場の業務に影響が出てしまいます。だからこそ、確認すべきことを洗い出し、関係者と丁寧に調整していくことを意識していました。
I.T:
このプロジェクトには、端末、ネットワーク、メールなど複数の領域が関わっていたので、それぞれが個別に進めてしまうと、後でうまくつながらなくなる可能性がありました。
自分の領域では問題がなくても、別の領域とつないだときに課題が見えてくることもあります。そこが、大規模プロジェクトならではの難しさでした。
N.R:
まさに、自分たちの領域だけで完結する仕事ではありませんでしたよね。各領域の課題が別の領域に影響することもあるので、課題や影響範囲を確認しながら進めることが大変でした。
I.T:
ただ、「若手だから言われた作業だけをする」という感じではなく、自分の担当領域を持ち、関係者と調整しながら進めていくプロジェクトだったのは、私たちにとってとても貴重な経験だったと思います。任される範囲があるからこそ、自分で考えて動く力も求められましたし、わからないことは周囲に確認しながら進める姿勢も身に付いたと思います。
CHAPTER 003
想定外の課題を、チームで一つずつ解きほぐす
N.R:
進行中に印象に残っているのは、当初想定していたネットワーク経路を見直す必要が出てきたことです。最初はこのルートで通信させる想定でしたが、セキュリティの観点から、そのままでは難しいことがわかりました。ネットワークの経路が変わると、端末や他のシステムにも影響するため、簡単に判断できるものではありませんでした。
K.H:
そこから、現状の構成や実現したい要件を改めて整理し、別の方法がないかを検討しました。関係部署やパートナー会社にも集まってもらい、何度も協議しながら方針を固めていきました。スケジュールもある中で、安全性を落とすわけにはいかない。でも、業務に支障が出る形にもできない。その落としどころを探るのが難しかったです。
Y.Y:
端末側では、ソフトウェア配信に関する課題がありました。ユーザー部門から早期対応を求められていたのですが、対象は一部の端末ではなく、多くのユーザーに関わるものでした。1台ずつ手作業で入れるわけにはいかないため、遠隔でソフトウェアを配信する仕組みで対応する必要がありました。限られた時間の中で、多くの端末に確実に対応する方法を考える必要がありました。
I.T:
検証では、手動で入れた場合と配信機能を使った場合の違いを一つずつ確認していきました。最初はどこに原因があるのかわからなかったのですが、手順ごとに切り分けていく中で、証明書の登録方法に原因があると気付きました。そこで、パートナー会社とも連携しながら対応方法を検討し、解決に向けて進めていったのです。原因が見えないときほど、焦らず一つずつ確認していくことの大切さを実感した経験でしたね。
Y.Y:
一人で考えていても進まない課題でした。ユーザー部門との調整や技術的な調査、検証作業など、それぞれの役割を持つ人たちと連携しながら進める必要がありました。実際に使えなかったものが使えるようになり、ユーザーの業務を支えられたと感じられたときは、やりがいがありましたし、自分たちの対応が、現場の「困った」を解消することにつながる実感を得られたことは大きかったです。
CHAPTER 004
経験を重ねる中で見えるようになったもの
K.H:
このプロジェクトを通じて、新しい技術を学ぶ力だけでなく、導入後の運用まで見据えて考える力が身に付いたと感じています。わからないことを調べたり、周囲に確認しながら知識を増やし、設計、検証、導入、運用保守まで一連の流れを経験することができました。「サービスインしたら終わり」なのではなく、障害時の対応や復旧まで考えて環境を整えることが、ネットワーク領域の仕事なのだと実感しました。つくって終わりではなく、安定して使い続けられる状態まで考える。その視点を持てたことは、大きな学びだったと思います。
N.R:
自分の担当であるネットワーク領域については、プロジェクトを進める中で理解が深まっていきました。一方で、他領域の作業内容までは最初から十分に理解できていたわけではありません。だからこそ、自分から話を聞きに行き、プロジェクト全体を理解するように意識しました。その積み重ねによって、他チームとも相談しやすい関係ができていったと思います。プロジェクトメンバーとして活躍していくには、自分の担当だけに閉じず、全体を見に行く姿勢が大切なんですよね。
Y.Y:
今回の経験を通じて、わからないことをそのままにせず、一つずつ切り分けて考える大切さを学びました。原因調査で迷ったときも、上司や先輩、パートナー会社の方に相談しながら、実際に試して確認することを意識しました。焦って答えを出すのではなく、原因を一つずつ探っていく姿勢は、今後の業務にも活かせると思います。
I.T:
若手であっても担当領域を任せてもらえる環境があります。ただ、任されるからといって一人で完結させなければいけないわけではありません。自分の考えを持ち、必要なときには周囲に相談しながら、チームで解決していく。そうした経験を重ねることで、自分にできることが少しずつ増えていきました。自分たちが整えた端末やネットワーク環境が、全国の現場の働きやすさにつながっていく。このプロジェクトの面白さは、ここに尽きますね。